今回の地震を、貞観の地震と同パターンだと仮定すると、房総沖地震が
起きる確率は少ない。

実は延宝の房総沖地震は、三陸沖から震源が南下して発生した地震ではない。
延宝の地震は、三陸沖(といっても青森県東方沖)の地震と房総沖の地震が、全く
別個に発生したものであり、今回のように震源域が破壊されながら南下したものではない。つまり延宝の地震では
今回の震源域は全く動いていないのである。
また房総沖はこれまでに度々M7クラスの地震が発生しており、今回のような三つの震源域が同時に
破壊されたようなエネルギー量の地震が、房総沖だけで起きるとは考えにくい。
また貞観地震の震源域は今回の地震と全く同じで、その後、震源は南下せずに終わっている。