死者350人以上、不明多数=津波、火災で被害拡大―東北・太平洋沖地震
時事通信 3月12日(土)4時20分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000036-jij-soci
 東北や関東地方を襲った「東北地方太平洋沖地震」で、各地では12日も被害の報告が相次いだ。警察庁のまとめによると、死者は
岩手・福島両県を中心に午前3時現在で計167人、行方不明者は515人に上る。このほか、仙台市若林区では水死とみられる
200〜300人の遺体が発見されており、死者は少なくとも計350人以上に上るとみられる。被害はさらに拡大する見通し。
 地震は11日午後2時46分に発生。気象庁によると、宮城県北部で震度7を観測し、マグニチュード(M)は国内観測史上最大の
8.8(暫定値)を記録した。
 仙台新港で高さ10メートルの津波が観測されるなど、北海道から沖縄県まで広い範囲に津波が押し寄せ、東北を中心に多数の死者・
不明者が出ているほか、宮城県気仙沼市や岩手県の太平洋側で大規模な火災が発生した。
 防衛省によると、福島県南相馬市では約1800世帯が壊滅状態という。
 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機では冷却機能が停止。1号機では原子炉格納容器内の圧力が上昇し、東電は
破壊を防ぐため容器の弁を開き、圧力を逃がす。微量の放射性物質が大気中に放出される恐れがあるが、半径10キロ以内の住民は避難・
屋内待機しており、安全性は保たれるという。