トリチウムは元々水素の同位体ですから、T2Oを電気分解すれば水素ガスが発生します。すなわち化学的に
2T2O → 2T2 + O2
とする変換は非常に簡単です。
ただしここで出てくる水素ガスは1Hではなく3HからできたT2ということになりますので、安全かどうかは疑問符がつくでしょう。
(実際にトリチウムを含む水では濃度としてT2OよりTHOになっている方が圧倒的に多いはずです。
できる水素ガスもT2ではなくTHの方が圧倒的に多いはずです。)
2T2O → 2 1H2 + O2
という反応は絶対に起こりえません。中性子の数が左右であっておりません。中性子線でも放射するんでしょうか?
元素転換なる用語が飛び交っているようですが、3Hは放っておいても半減期12年ほどで以下のような反応式に従って勝手に元素は”転換”されます。
3H → 3He + e– + (反電子ニュートリノ)
ここでできたヘリウムの同位体3Heは安定な核種なので、こうなってしまえば”安全な”物質に変換したことになります。
また、重水素と核融合することで4Heになる反応(T-D反応)が知られてお