オペアンプの入力(換算)雑音は電圧雑音・電流雑音・熱雑音の合計(二乗和の平方根)で表されますが
信号源抵抗(入力端子とGND間の抵抗)の値をRとすれば雑音電圧[V/√Hz]は次のようになります

電圧雑音:Rに依らず入力換算雑音電圧
電流雑音:入力換算雑音電流×R
熱雑音:√(4kTR)

例えばNJM2114の30Hzにおける値(*)を代入し、温度を15℃とすれば
入力(換算)雑音は信号源抵抗Rに対して次のグラフのようになります
https://i.imgur.com/KEP1C1W.png

R<1kΩであれば入力雑音は全て電圧雑音に依るものだと考えられますが
Rがそれより大きいときには入力雑音は電流雑音に支配されてRに比例します

低雑音を謳ったオペアンプでも入力換算雑音電圧は記されていて入力換算雑音電流が記されていないものがあります
そのような製品がNJM2114と同様の特性をもつと考えればいくら入力換算雑音電圧が小さくても
信号源抵抗が大きければその値は意味を持たないということになります

入力換算雑音電流を記していない製品ではR=1MΩであってもそれは無視できる程度なのでしょうか?
それとも信号源抵抗を大きくすれば記されている入力換算雑音電圧など意味を持たないのでしょうか?

(*) https://www.njr.co.jp/products/semicon/PDF/NJM2114_J.pdf