NXP Semiconductors社 シニアバイスプレジデント Pierre-Yves Lesaicherre氏:
8ビット、16ビットの時代は終わる
http://eetimes.jp/ee/articles/1004/23/news099.html

Lesaicherre氏 米Intel社の8ビットマイクロコントローラ「8051」をコアにしたマイクロコントローラを長い間提供してきた。
現在でも提供しているが、もう顧客には推奨していない。

EETJ なぜ推奨していないのか。
Lesaicherre氏 8ビットや16ビットのマイクロコントローラでは、多様な顧客の要望に応えられなくなっているからだ。
特に、組み込み機器メーカー各社は、他の機器との通信機能を求めるようになってきている。
USBを使ってPCと接続したり、Ethernetでインターネットに接続するという機能が求められているのだ。
自動車ならCAN(Control Area Network)で複数の機器と通信する必要がある。

 また、タッチパネルなどの先進的なユーザーインタフェースを使うときも、
8ビットや16ビットのマイクロコントローラでは難しい。より高い処理性能が求められている。
そこで、NXP社では32ビットのマイクロコントローラに移行することに決めた。

 現在、NXP社ではARM社のコアを採用した32ビットマイクロコントローラを顧客に勧めるようにしている。
8051は古いアーキテクチャと言わざるを得ない。
これの改良を続けるよりも、
ARM社のコアを採用した32ビットマイクロコントローラに集中する方が良いと判断している。
現在、開発中のマイクロコントローラは全てARM社のコアを採用した32ビットマイクロコントローラだ。
NXP社としては、ARM社のコアを搭載した製品を、マイクロコントローラ事業の軸にしていくつもりだ。