>>808
もっと詳しく言うと、日本のクレジット決済ってあんまり国際ブランドを経由してないんですよ
他の途上国とちがって日本や中国は海外から黒船が来る前から自国で決済網を用意していたから、世界でも珍しく米国のV/Mに手数料が流れない仕組みを構築してる

具体的にはオンアス取引と呼ばれて、ユーザーがオリコカード、加盟店もオリコのお客さんなら、国際ブランドを通さずに決済できる仕組みがある
そして日本の加盟店は複数のカード会社と契約を結ぶことが多く、カード会社同士で相互に開放していることもあるので、結構な割合がオンアス取引となっている
ここで、トークンの発行をVISAが一元管理するとオンアス取引ができなくなって、日本の薄利なカード会社は打撃を受ける

諸外国は銀行が振込に次ぐ決済手段の一環としてカードを発行するので多少米国に手数料を払ってもなんとかなるけど、日本はカード会社はカード事業しかやってないことが多いからね
コスト増するとただでさえ高い加盟店手数料がもっと高くなる、もしくは年会費無料が成り立たなくなって、カード決済そのものが普及しなくなる

カード会社がトークンを発行する方式、Alt PANって呼ぶんだけど、こちらなら引き続きオンアス取引ができるので、日本のカード会社は揃ってmastercardコンタクトレスには対応したわけ