【セゾンゴールドAMEXカード】

当初は自前のセゾンゴールドVISAカードの上位カードとしてゴールドカードを発行しようとしていた。
しかしステータスイメージ向上にあたり、なるべくSAISONの名前を出さないようにするためVISA以外のブランドと提携を模索することになった。

候補は3つ。
アメックス
ダイナース
JCB

このうち、最初にダイナースは候補からはずれた。
年収600万円以上というのはセゾン会員には厳しいし、現実的ではないからだ。
そこでAMEXとJCBに提携カードの発行を求めた。
しかし両社ともに、自社の最上位カードの品位が落ちることを憂慮し、空港特典なしならOKとの回答を出した。

しかしクレディセゾンとしてはそれではセゾンゴールドVISAとの差別化が出来ないため、
再度本格ゴールドレベルのカードの提携を求めた。
JCBは断ったが、AMEXは条件付きで認めた。
すなわち、ゴールド・アメックスと名乗ってもよいが、サービスレベルは大幅に落とし、
年会費を3分の1としプロパーゴールドどころかプロパーグリーンよりも格下カードとすることである。

クレディセゾンとしてはホルダーはそんなことに気付くレベルではないこと、
また、どうせゴールドクラスのカードを使いこなせるレベルではなく、見栄で百人隊長の金色カードが持てれば満足する客層であることを確信していたため、
その申し出を了承した。
つまり、セゾンゴールドAMEXは券面だけ立派を装って、中身は伴わない、いわゆる単なる信販系の1カードである。

以上の話はカード業界のみならず、ホテル、レストラン、旅行業界でも周知の事実であるため、
セゾンゴールドAMEXカードをお持ちの方はくれぐれも一流ホテルやレストランで鼻高々にそのカードをお使いにならないよう注意して下さい。