>>648
米国のApple Payが対応するのはEMVコンタクトレスの1規格のみ。
EMVコンタクトレスは国際ブランドが共同で策定した規格なので、通信上は同じ規格でも、たとえば店舗側がVISA/Master加盟店ならAMEXのコンタクトレスはできない、というようにコンタクトレスならなんでもいいわけではなく国際ブランドが一致する必要がある。

だから米国ではApple Pay=EMVコンタクトレスの式が成り立つ。

中国のApple Payが対応するのは中国人民銀行方式のEMVコンタクトレスの1規格のみ。
これは中国人民銀行主導でセキュアエレメント周りが少々異なる方式のEMVコンタクトレスで、対応ブランドは銀聯カードのみ。
だから中国ではApple Pay=銀聯カードのEMVコンタクトレスの式が成り立つ。

日本のApple Payが対応するのはiD/QUICPay/Suica/EMVコンタクトレスの4規格。
iD/QUICPayは国際ブランドではなく国内カード会社が運営しているので、自分の保有するカードの発行会社と両社との提携によりiD/QUICPayのどちらかが使えるようになる。
更に先日の全国共通化でEdyを抜き日本で最大手の電子マネーとなった交通系IC連合の主役Suicaにも対応。おそらく東京の通勤需要のために導入されたと思われる。
最近では一部のカード会社ではEMVコンタクトレスにも対応。国内で使える加盟店はほぼないので海外渡航向けかと。
だから日本ではApple Pay=特定の規格の図式が成り立たないため、パナソニックの新型レジのように自動判別できる機械を導入しない限り「Apple Pay」と言われても決済のしようがない。