「アユモドキ絶滅の恐れ」亀岡スタジアム建設反対訴え

更新:08/31 19:53
 京都府亀岡市に計画されているスタジアム建設について、費用対効果が見込めないうえ、天然記念物「アユモドキ」の絶滅の恐れもあるなどとして、亀岡市民らが訴えを起こしました。

 訴えを起こしたのは亀岡市に住んでいる14人です。訴えによりますと、京都府や亀岡市が駅前の約3ヘクタールの土地に建設を計画している2万人近くが収容可能な球技専用スタジアムについて、
府が費用対効果を算出する際、Jリーグの試合での集客数などもたらされる効果が過大に見積もられているとして、府に公金約147億円を支出しないよう求めています。

 さらに建設予定地をめぐっては、国の天然記念物「アユモドキ」の産卵場所を避けるべきとの専門家の提言に従い当初の予定地から変更されていますが、
それでも原告側は現在の予定地も産卵場所に極めて近接し絶滅が危惧されると主張しています。

 「亀岡の市民の中には本当にあんなものをつくって大丈夫かという声が、以前にもまして大きくなっていると思う」(原告会見)

 京都府は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。