2000年7月、米フロリダ州裁判所は
タバコ被害訴訟で
「タバコは有害な欠陥商品」と判断し、
タバコ販売会社5社に対し、
総額15兆円の賠償支払いを命じた。
この法廷でタバコ会社の経営トップは、
「タバコは中毒物質で癌を引き起こす」と明言し、
「有害な商品によって人々に耐えがたい
病気をもたらし、大変申し訳ない」と謝罪した。

2001年6月、カリフォルニア州裁判所は
タバコ会社フィリップモリス社に対し、
個人の訴訟としては最高額の30億ドル(3600億円)
の賠償の支払いを命じた。
肺癌にかかった56歳の男性は
「麻薬を断つことは出来ても、
タバコだけはどうしても止めることが出来なかった」
と語り、タバコ中毒の恐ろしさを語った。
原告は癌にかかったのは、タバコ会社の宣伝のためと主張し、
裁判所は危険性を周知させなかった
タバコ会社の重大な過失を認定した。