妄想性障害は、1つまたは複数の妄想が持続するもので、一般的には成人期に発症し、社会的機能は著しくは損なわれません。
幻覚はないか、あったとしても、妄想のテーマとの関連性がうかがわれるものです。
妄想の内容も、現実的にありうるようなテーマのことが多く、他者から確認しないと事実かどうか迷うこともあります。
また、当該の妄想以外は他の思考障害を認めないこともあるため、診断がむずかしいこともあります。

妄想性障害には、下記のような亜型が知られています。

誇大型:自分が飛び抜けた才能を持ち、重要な発見をしたなどと思い込む。

被害型:自分を陥れるような陰謀により、邪魔され、だまされていると思う。