重力に負けてまるで百合子の身体とは別個の塊のように垂れ下がった乳房は、僕の下腹
部にぽゆんと広がって、百合子が顔を上げ下げするごとに、その表面と乳首が前後に僕の
おなかをくすぐっていく。
 普段は手袋に隠された両の手は、陰茎の根元を強くしごいたり、睾丸を転がして快楽を
助ける。

「ん…ちゅくっ……れりゅ…りゅ……れろ……ちゅく……ちゅ……」

 喉まで使って僕を受け入れたり、顔を横に倒したりしながら、決して小さくは無い僕の
ものをほとんどの部分を、舌で嘗め尽くして唾液塗れにしてしまう。決して僕のものから
口を外すことなく、それどころか息継ぎすらほどんどしないで、だ。

「れる……る…ん……れる…れ………れろれろ……ふむぅ……・・・」

 あふれ出した唾液はさらに百合子の手で陰嚢にまで塗りたくられていく。まるで僕のも
の全体に百合子の印をつけるように。
 百合子は僕の自慢のメイドだ。僕だけのために、僕の身体で性技を覚えて、僕に快楽を
伝える方法を知り尽くしている。

「気持ちいいよ、百合子。すぐ…出ちゃいそうなくらい。おかげで朝食には間に合いそうかな」
「ぷはぁ。光栄ですわ、御主人様。お口に出してくださいますか。ちゅっ、ちゅ……」
「うん。う……ふわあ……」

 亀頭を舌先で激しくくすぐられ、僕は甲高い声をあげた。 
 百合子が僕の所有物であるのと同じくらい、僕は百合子に依存しているのだと思う。
 僕の付け根にそえられた手が、射精を促すように輸精管や尿道をこすっていく。

 勃起したものを高く持ち上げるように腹に力を込め、溜まったものを一気に百合子の口
の中に注ぎ込んだ。射精の快感に僕の腰が弾む。
 百合子は目を細めてそれを受け止める。