怪奇現象 [無断転載禁止]©2ch.net

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0001名無しって、書けない?(地震なし) 転載ダメ©2ch.net(6段)2017/09/14(木) 14:57:43.54
蚊がブーンって飛んでたから握って潰そうと思ったけど逃げられたんですよ
少しするとなんか足がかゆいなって思って
数分経つと右足二カ所と左肘一カ所に膨らみが出てめっちゃかゆい
あんにゃろ三カ所もやりやがった

刺された所を軽く水で洗っておいたんだけど
普段も水で洗うとかゆみが多少収まる程度で跡は残ってるし触ると異物感がある

でもさっき刺されてから1時間経った今
かゆくないなって見たらビックリ
さっきまで膨らんでた箇所に何も無い
三カ所全てで何も無い
こんなこと初めてだ
怖いな〜怖いな〜

諸君らは俺が蚊に刺されたこと自体が嘘なんじゃないかと思うだろう
だが本当なんだ、信じてくれー!
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0003名無しって、書けない?(やわらか銀行)2017/09/14(木) 15:19:34.42

> 怖いな〜怖いな〜

なんだこの中途半端な西野七瀬は

0005名無しって、書けない?(茸)2017/09/14(木) 15:49:56.33
>>4
ぶぁ〜か

0006名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/14(木) 15:55:27.18
ん〜カメラ怖い〜

0007名無しって、書けない?(禿)2017/09/17(日) 22:54:43.18
あげ

【パーフェクトヒューマン・1】

突然ですが…小人って見たことありますか?

よく都市伝説的に妖精を見たとか小さいおじさんを見たとかいう話があるじゃないですか。
ああいう感じのやつで…
でも、もしも見かけたらですね、絶対、絶対にそのままシカトしたほうがいいですよ。

…何故かって?
実は…僕も見たんですよ。

あれは3日前だったかな。
その日は久しぶりに朝から晴れて気持ちよかったんで、夜勤が明けてからまっすぐ家には帰らないで、途中の公園に寄ったんです。
そこには広い芝生の広場があって、平日の午前中で人もほとんど居なかったんで、大の字に寝そべってちょっと昼寝しました。

一寝入りしてから気持ちよく目を覚ますと、何か気配を感じたんです。
周りを見回した僕は、我が目を疑いました。まだ夢を見てるのかと思いました。
でも、違ったんです。現実だったんです。

なんと僕の横に…すずもんが立っていたんです。

【パーフェクトヒューマン・2】

ていうか、正確に言うと身長20cmぐらいの小人すずもんです。
…想像できますか?
不協和音のときの制服を着て僕のことを不思議そうに見ていました。

僕「え?す…すずもん?」

僕が話しかけると、一瞬あのビックリした顔芸を披露したあと、うっすらと微笑んでくれました。
とにかく可愛いかった。
小さな口が何か動いてるのはわかりましたが、声は聞き取れません。単に声が小さいのか、それとも周波数が違う声が出てるのか。

1〜2分そのままぼーっと見つめてたんですけど、不意に

僕「あの…家に来る?」

という言葉が出てしまいました。

今から思えばこれが失敗の始まりだったんですけど。
でもこの時はそんなことも思いもよらなかったんで、僕の言葉にニコッと頷いてくれた彼女を迷うことなくリュックの中に隠して家に連れて来てしまったんです。

【パーフェクトヒューマン・3】

家に着いて小人すずもんをリュックから出しました。
彼女、まず、どうしたと思います?

…正解です(笑)。
まずテーブルの上で寝ました(笑)。

で、目を覚ますと僕の部屋の中をあちこち探検して、ちょっと踊って、また探検して、また寝て(笑)。
ちょうど甘栗があったんで勧めてみると喜んで食べてくれて。
あっという間に1日が過ぎました。

翌日も休みだったんで、同じ感じで小人すずもんと2人で家から全く出ずに過ごしました。
いやらしいことは不思議と全く考えませんでしたよ。
それでもとにかく幸せで、僕の人生で間違いなく最良の日だったと思います。
今思い出しても…泣けてくるなあ…

【パーフェクトヒューマン・4】

そしてその翌日、つまり昨日ですけど、僕はどうしても夜勤の仕事が休めなかったので、夕方に小人すずもんを家に置いたまま出かけました。
もちろん甘栗をはじめ食べ物飲み物は用意しておきました。
小人すずもんも何となく状況はわかってくれたらしく、笑顔で見送ってくれました。

そして今朝、仕事が終わって一目散に家に帰ってみると…
アパートの部屋の玄関の前に小人が立ってたんです。

小人すずもんが家の外に出てきちゃったのかと一瞬焦りましたが、違いました。

なんと今度は、小人ずーみんだったんです。

【パーフェクトヒューマン・5】

状況が飲み込めないままに僕がとりあえず玄関を開けると、小人ずーみんはその隙間からタタタッと部屋に駆け込みました。
そして小人すずもんを見つけると、がしっと抱きつきました。

2人とも口が動いていて何か喋ってる風ではありましたが、相変わらず聞こえません。
僕がぼーっと2人の様子を見ていると、不意に背後から声をかけられました。

長沢「お邪魔します。ここだったんですね」

僕がびっくりして振り返ると、そこには黒スーツ姿の女性が立っていました。

長沢「あ、突然失礼しました。私、長沢食品工業株式会社の者です」

『専務取締役・研究室室長 長沢奈々子』と、彼女が差し出した名刺には書かれていました。
欅坂の長沢くんに面影は似ていますが、別人のようです。

【パーフェクトヒューマン・6】

長沢「このたびは我が社のサンプルを保護していただき、ありがとうございました。まずは御礼申し上げます」
僕「サンプルって…何のことですか?」
長沢「あの小人のことです」

黒スーツの彼女は横目で2人の小人をチラ見しながら言いました。

僕「会社のサンプルって…意味がわからないんですけど」
長沢「これから貴方にも我が社に来ていただきますので、ご希望があればそちらで御説明致します」
僕「来ていただくって…僕にもこれから予定が…」

と、そこまで言いかけたところで、女性の後ろから屈強なボディガード風な男性2人が入ってきました。
僕に拒否権は無かったようです。

黒塗りの高級車に乗せられ、僕は会社へ連れていかれることになりました。
2人の小人は大きな虫かごのような檻に入れられていました。

【パーフェクトヒューマン・7】

連れて来られたの場所には大きな四角い建物がたっていました。
そこは小人すずもんと出会った欅坂公園のすぐ隣りでした。

建物には窓も少なく、ちょっと不気味な感じでしたが『長沢食品工業本社プラント』と看板が掲げてあります。
関係者以外立ち入り禁止の入り口から建物内に入り、僕たちはまっすぐな長い廊下を進みました。

長沢「ところで、当社のサンプルを発見されたのは何処だったんですか?」

廊下を歩きながら彼女は質問してきました。

僕「欅坂公園の芝生の広場です」
長沢「他の誰かに目撃されたことはなかったですか?」
僕「リュックに隠して家に帰りましたし、アパート1人暮らしなんで誰にも見られてはいないんじゃないかなあ…」
長沢「そうですか。ありがとうございます。社外秘のものなんで助かりました」
僕「でも…どうやって僕のところへ?」
長沢「3日前に居なくなってから聞き込みや捜索を全力でやったのですが手掛かりが無かったので、最後の手段として同じサンプルを警察犬代わりに使ったんです」
僕「それがあの…小人ずーみん…?」
長沢「似たサンプル同士だとセンサーが働くようなんです。私たちにも新しい発見でした」

【パーフェクトヒューマン・8】

やがて、廊下の突き当たりにある指紋認証つきの自動扉を通ると、一面ガラス貼りの廊下に変わりました。
ガラスの向こう側は無人で動く巨大ベルトコンベアが行き来していて、ベルトコンベアの上には高さ30〜40cmほどの透明なカプセルが沢山並んでいました。

僕「こ、これは…?」

僕の質問に彼女は軽く薄笑いを浮かべながら答えました。

長沢「当社の現在売り出し中の商品『パーフェクトヒューマンG』の製造工場です。略称『PHG』…ご存知ですよね?」
僕「え?これが…?」

彼女が言うとおり、僕はそれを知っていました。
PHGは最近評判になっている経管栄養剤。病気や高齢化によって食事が口からとれなくなった人が、いわゆる鼻チューブとか胃瘻とかから栄養をとる際に使われるもののひとつです。
僕が働いている老人施設でもそうした経管栄養のお世話になっている方が何人もいて、実際にPHGも使われていました。

【パーフェクトヒューマン・9】

ガラス越しに見えるカプセルには、最初は下3分の1くらいまで培養液みたいなものが入れられています。
ベルトが進むにつれて、そのカプセルにいろんなものが注入されたり、温められたり、カプセルごと撹拌されたりしていました。
すると次第に、カプセル内に小さな塊ができてきます。
それをさらに追って見ていくと、なんと次第に赤ちゃんの姿になり、幼児になり、子供になり…カプセルの中で成長を続けたそれは、最終的には30〜40歳くらいの成人男性のような姿になっていました。

目を丸くして呆気にとられている僕に彼女が話しかけます。

長沢「驚きましたか?当社が開発したクローン技術によって、最初の培養液の状態から約半日で最終形態まで育成することができるんです」
僕「クローン…?」

ここはクローン生成のラインだったのです。

【パーフェクトヒューマン・10】

僕「クローンと経管栄養剤と…関係あるんですか?」

そう問いかけた僕に、彼女はまた薄笑いを浮かべながら工場の一角を指差しました。
そこはベルトコンベアの終点で、カプセルから出された男性の姿のクローンが次々と滑り台のようなもので別室へと送られていました。

僕「何があるんですか?隣りの部屋に…」
長沢「完成したクローンは直ちにすりつぶして、PHGの原料にするんです」

僕は一瞬めまいを起こしてへたり込んでしまいました。

長沢「当社のPHGの最大の売りは、人間の体に必要な栄養素を全ての微量元素にいたるまで完璧にカバーしている点です。
そのためには人体そのものを原料にしていまうのが実は一番手っ取り早い。
しかし実際の人体を材料にすることは倫理的にも面倒なことが多く、また酒やタバコ・薬物などによってダメージが蓄積されて使い物にならない例が多すぎます。
そこで私たちは研究を重ね、この方法に行きつきました。
おかげでPHGは着実にシェアを伸ばしてきているのです」

【パーフェクトヒューマン・11】

僕「人間が…人間が人間を食べてるってことですか」
長沢「クローンは人間ではありません。見た目はもちろん似ていますが、大きさも全然違いますし生殖力もありません」
僕「でも…でも、生きてるでしょ」
長沢「私たちは今まで豚や鳥や牛や魚をさんざん食べてきたじゃないですか。それに野菜や果物だって生命はある。生命を食べることが罪ならば人間は滅ぶでしょう」
僕「知能だってある…」
長沢「動物だって知能あるでしょう。何故人間に形が似てるだけで特別扱いするんですか?
それに母体保護法って知ってますか?妊娠21週までは中絶できるんですよ。じゃあ、それまでは人間じゃないんですか?人間って何ですか?何故クローンが人間だと言い張るんですか?」

畳みかけるように詭弁を投げかける彼女に、僕は呆然と耐えるしかありませんでした。

【パーフェクトヒューマン・12】

ということは、あの小人すずもんも小人ずーみんも、これからすりつぶされてしまうのか。
そう考えると僕の目からは信じられないくらいの涙が溢れ出てきました。

そんな僕の心を見透かすように、彼女が話しかけます。

彼女「今、このラインでは通常のPHGの原料クローンの他に、欅坂のメンバーのクローンのサンプルを作りはじめているところです。原料は欅坂に送り込んだ私の身内が調達してくれています」
僕「…長沢くんですか?」
長沢「わかりましたか(笑)。あの子がメンバーを1人ずつここに連れてきて、私たちが口腔や皮膚から原料を採取しました」
僕「なんでそんなことを?欅坂に怨みでもあるんですか?そうしてクローンをまたすりつぶして…」
長沢「いいえ、今度のクローンは用途が違うのです」
僕「…違う?」
長沢「だから、サンプルなんです」

彼女は僕の目を覗きこみながら、さらに衝撃的なことを言いました。

【パーフェクトヒューマン・13】

長沢「このPHGのプロジェクトを極秘に進めるにあたり、政界財界をはじめとする多くの方々にご理解とご協力をいただいてきました。そして、その方々の中から、ご提案をいただいたんです。
完全栄養食をそのままいただいてみたいと」
僕「そのまま…?」
長沢「そのまま、です。すりつぶしではなくて、そのまま。踊り食いってありますよね?ああいうイメージです」

誰だか知らないが、僕は陰でそんな提案をした奴を一生許さないと決めました。

長沢「となると、食事にお出しするには、男のあんちゃんよりは、可愛い女の子のほうが見栄えもよいだろうということで、サンプルを作り始めたんですよ」
僕「そのことを…欅坂のメンバーは知っているんですか?細胞を採取された理由を」
長沢「黙ってるつもりだったんですけどね、あの子が喋ってしまいましてね(笑)」

笑い事じゃないんですけど!と思いながら、
欅坂のメンバーが次々病んでいったのもこれが原因なのかもと僕は思い始めました。
ということは、むーやてちも…?

【パーフェクトヒューマン・14】

長沢「さて、何か質問はありますか?」

彼女は冷たい目をして僕に尋ねました。
僕は何も答えませんでした。

長沢「そうですか。ではこれであの世へのお土産話は完了ということで」
僕「あの世?」

僕は次の瞬間、あの豪腕ボディガードの1人に後ろから羽交い締めにされました。
そしてもう1人がビニール袋と紐を持って近づいて来るのが見えました。
よくギャング映画やサスペンスで見たことのある道具です。

長沢「お話を聞いていただいておわかりと思いますが…これは超極秘プロジェクトですので、秘密を知った部外者は始末させていただきます。
今回はサンプルを保護していただいた御礼に最後にいろいろと説明させていただきましたが、どうかこの件もあの世まで持っていってくださいませ」
僕「…それを言うなら、墓場までじゃないの」
長沢「いえ、あなたは行方不明者になるので墓場には入れませんよ」

彼女はフフフ…と笑った。

【パーフェクトヒューマン・15】

ガッチャ〜ン…

ボディガードが僕に袋を被せようとした時、ガラスの向こうの工場のラインの方から、物音が聞こえました。

長沢「な、何?」

ベルトコンベアは急停止し、あちこちから湯気が立っています。
よく目を凝らすと、コンベアの終点近くのカプセルがひとつ粉々に壊れ、そばに女の子の小人が立っていました。

僕「…!てち!?」

それは、間違いなく、てちのクローンでした。
あの目で、こちらをしっかり睨み付けながら何か言っています。
もちろん声は実際には聞こえません。でも、口の動きからわかりました。

てち「僕は嫌だ!」

そして、てちのクローンはそばにあったスパナのようなものを拾うと、周りを死に物狂いでガンガン叩きはじめました。
周囲のカプセルが次々と割れ、細い配管に穴が開き、湯気は一層激しくなりました。

長沢「こら!やめなさい!やめて!」

彼女は大変慌てた様子で工場内部へ続くドアを開け、ボディガード2人を連れてライン部分へ降りる階段を駆けていきました。

僕「あれ?…臭くないか?」

開け放たれたドアから入ってきた空気は変な臭いがしました。

0023名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/21(木) 18:10:44.34
【パーフェクトヒューマン・16(終)】

破壊行為を続けるてちクローンを心の中で応援しながら、僕はこの臭いがメタンガスらしいことに気づきました。
何処かの配管から漏れていたようです。

僕「ということは…やばくね?」

次の瞬間、てちクローンが振り下ろしたスパナがベルトコンベアの金属に当たり、火花が散りました…

…あとはご想像いただけると思います…。

大爆発をして燃え上がった工場は、懸命の消火活動にもかかわらず、夕方近くまで燃え続け、跡形もなくなりました。
あの秘密の製造ラインも、何を作っていたのかも全く判らないくらいになってしまいました。
焼け跡からは3人の男性の遺体が見つかっただけです。

え?そうです。あの長沢女史の遺体は見つかっていません。どこかでまた秘密裏に復活する日が来るのでしょうか…

え?僕ですか?はい、僕は今、三途の川の順番待ちをしながらこれを書いています。爆発で一瞬だったのが、せめてもの幸運でした(笑)。

皆さん、僕が最初に言ったメッセージの意味、分かりましたよね?
小人を見ても、スルーに限りますよ。ね?

―了―

0024名無しって、書けない?(新疆ウイグル自治区)2017/09/21(木) 18:29:42.50
https://world-news-buzz.com/2017/09/21/syobou/

栃木県の消防士が出演したゲイビデオが判明www

0025名無しって、書けない?(茸)2017/09/21(木) 19:07:09.27
ゾッとしました(いい意味で)

0026名無しって、書けない?(庭)2017/09/21(木) 23:35:11.73
スレチなのに完成度高過ぎw

0027名無しって、書けない?(茸)2017/09/22(金) 00:30:07.21
妻と息子と公園のボートに乗ってキャッキャッしてたら息子がふいに「オダナナー!」とか「今度はオトさないでね」とか言ってくるもんだから怖いなー怖いなー

あと「危なっかしい計画」の出だしの「おとなしい子種」って怖いなー怖いなー

0028fushianasan(地震なし)2017/09/22(金) 08:27:10.36

0029fushianasan(チベット自治区)2017/09/22(金) 08:27:29.42

0030うんこ(チベット自治区)2017/09/22(金) 08:32:12.29
まんk

5

【アンタッチャブル・1】

僕は小さい頃から「不思議」とか「怪奇」と言われている物事にすごく興味がありました。
幽霊とか妖精とかUFOとかはもちろん、超能力とか風水とか、果ては地上絵とかピラミッドの謎とかフリーメーソンとか、いろいろ。
そのおかげで、月刊ムーが愛読書という暗〜い青春時代を過ごす羽目になったんですが(笑)。

でも、そんな僕の人生に転機をもたらす出来事が起きたんです。
それは欅坂46の登場でした。

それまで全くアイドルに興味なかった僕が、サイマジョを見た瞬間にドはまりしまして、大学4年生にしてヲタ活デビューすることになり、生活は一変しました。
卒業も控えてたしバイトもあったし大変ではあったんですが、すごく充実感がありました。

そしてなんと今年、大学を卒業した僕は、SMEに就職が決定し、しかも欅坂の担当部署に配属になったんです。

【アンタッチャブル・2】

なんかとんとん拍子に話が進んでしまって怖いって自分でも思ったんですが、ちょうど欅坂46のスタッフに急に空きができたためだと会社の方から聞きました。
それで僕は単純に、なんてラッキーなんだ!とその時は思いました。

でもね、物事って、いろんな見え方があるじゃないですか。

例えば、お化け煙突の話って知ってますか?
昔の東京にあった発電所に4本の煙突が立ってたんですけど、
その4本が周りから見る角度によって、3本に見えたり2本に見えたり1本に見えたりしたんですって。
同じものを見てるはずなのに、見る角度によって全く違うように見えてしまう…

実は僕のこの話も、単なるラッキーな欅坂ヲタの話ではなかったんです…

【アンタッチャブル・3】

あ、すいません。話を続けますね。

入社した翌日、僕は上司に連れられて欅坂46のメンバーとの顔合わせに行きました。
大学でヲタ活している時に握手会とかにも何度も行っていたので、覚えていてくれたメンバーもいて、暖かく歓迎してくれました。
4枚目シングル「不協和音」の発売もあり、それからすぐに忙しい日々の始まりです。

そんな4月のある日、僕が事務所に1人で残って仕事していると、メンバーが1人やってきました。
忘れ物を取りにきたずーみんでした。
僕に気がつくと会釈して話しかけてくれました。

今泉「お疲れ様です。もう…慣れてきましたか?」
僕「あ、ありがとうございます。覚えないといけないことがたくさんで大変なんですけど、なんとか頑張ってます(笑)」

やっぱ新人なんで丁寧語になっちゃいます(笑)。

【アンタッチャブル・4】

今泉「藤原さんの代わりですもんね…大変ですよね…」

急に辞めた方は藤原さんという名前らしいことをこの時初めて聞きました。

僕「その藤原さんって、優秀な方だったんですか?」
今泉「欅坂の将来を真剣に考えてくださってて、メンバーの多くもすごく信頼していたんです。なので、急に亡くなられたときにはみんなびっくりしちゃって…」
僕「な、亡くなった?」

僕は、亡くなったとは聞いていませんでしたから、いささか驚きました。

今泉「不協和音の企画会議が始まって間もなくの時期で…」

そう言いながらずーみんの目にも涙が溢れてきました。

僕「ずーみん…いや、今泉さんも藤原さんを慕っていたんですね」
今泉「私のことをいつも気にかけて応援してくれてて、欅坂の将来の為には平手だけじゃなくてずーみんもセンターを張れるように頑張ろうと励ましてくれてたんです…」

僕は、4枚目シングル発表前の今泉センター騒動を思い出していました。

【アンタッチャブル・5】

僕「今泉さん自身はどうなの?欅坂のセンターをやってみたい、やりたいっていう気持ちはあるの?」
今泉「もちろん…もちろんありますけど、自信もなかったんです。でも、藤原さんが命懸けて応援してくださってた気がして、こんな中途半端な気持ちじゃ逆に申し訳ないなって…
だから…だからこれからは堂々とセンターを狙いにいこうと思ってます」

ずーみんはそう言うと、ニコッと笑いました。
そしてまた会釈して、帰っていきました。

僕が言うのも変かも知れないけど、多分、世界最高の笑顔でした。

その翌日でした。
今泉佑唯の休養が発表されたのは。

【アンタッチャブル・6】

なぜ?昨日はあんな笑顔を見せてくれたのに急に体調不良なんて?

そしてそれ以上に不可思議だったのは、その件に関しての周囲の対応です。
スタッフも、メンバーさえも、コメントでその後一切触れようとしないんです。

ずーみんがそんなに嫌われてたのかと最初はショックだったんですが、
でも次第に、何かアンタッチャブルな存在にされてるんだなと気付きました。

しかしそんな中でも時は回ります。
相変わらず忙しい日々を送りながら、やがて秋の気配が感じられるようになった頃、ようやくずーみんに復帰のメドがつき、5枚目シングルの準備が始まりました。

そんなある日、僕は上司に飲みに誘われました。

【アンタッチャブル・7】

僕「ずーみんの復帰も決まって、嬉しいっす」
上司「だいぶやつれちゃったけどな。生き返ってくれてマジでよかったわ(笑)」

こういうデリカシーのない言い方が本当は嫌なんですが仕方ありません…

僕「次のシングルには参加ですか?」
上司「まあ、その方向だろうな。センター平手以外はまだ未定だけど」
僕「センターは…決定なんですか?」

僕は酔った勢いを借りて訊いてみました。ずーみんや藤原さんの件がずっと頭にあったからです。

上司「あ、当たり前だろ」
僕「ずっとですか?」
上司「ず…ずっとだよ。当たり前だろ」

上司はそう言うとジョッキ生を一気に飲み干しました。
その話はするなというオーラが全身から出ていました。
でも僕は食い下がってみました。

【アンタッチャブル・8】

僕「そばで見てる限り、てち自身もセンターで居続けることに疑問を持ち始めてるようなのに、なぜそれも無視するんですか」
上司「じゃ、じゃあ、お前はそれを企画会議で主張する度胸はあるのか?」
僕「藤原さんみたいにですか?」
上司「え?お…お前、どこからそれを…?」
僕「やっぱりそうですか。藤原さんは企画会議でセンターをずーみんに変更する意見を主張して、その後亡くなった。そうですよね?」
上司「しかし…あれは事故…」
僕「いや、偽装というのもあり得るでしょう。そこまであくどいことをして平手センターにこだわる理由は何ですか?
何かバックに圧力でもあるんですか?
このままだと平手を含めたメンバーみんなが不幸になる。僕は会議で主張しますよ。
欅坂の未来のために僕も命張りますよ」

そう大見得を切って僕は店を出ました。
しかし酔って足元がふらふらだったので、タクシーを拾いました。

【アンタッチャブル・9】

タクシーに乗り、少しぼーっとしていると、オフィスビルの立ち並ぶ道に出ました。

僕「あれ?運転手さん、ここどこ?」
運「え?あ、あれ?間違って大手町に来ちゃったよ。どうしたんだろ?」
僕「え?全然道違うでしょ…お願いしますよ…」

そう言いながら僕は窓の外を見て、ビルとビルとの間にある不自然な空間に目を奪われました。

僕「確かここは…将門の首塚…」

その瞬間、頭の中で全てが繋がり始めたのです。

平安時代、中央政府に反旗を掲げて関東に独立国を建て、志半ばで討たれて打ち首獄門となった平将門。
その首が飛んできたとされる場所がここ。
それ以来、この場所を潰そうとしたり移転しようとした者に祟りが相次いだという話が有名ですよね。
ちなみに将門を討った陣営の1人が、藤原さんなんです…

0041名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/23(土) 17:05:00.57
【アンタッチャブル・10(終)】

一方…

既存のアイドル像や大人の支配に対して反旗を掲げ続けている欅坂46。
そしてその中心は“平”手友梨奈。

つまり、欅坂46自体が将門の怨霊の化身だったとしたら…?
そして、平手がセンターで固定されているのが
将門の首塚が移転せずに置かれているのと同じ理由だとしたら…?

そうだとすれば…
平手をセンターから外そうとした者に祟りがある…
つまり、それが藤原さんと今泉…
そして…

次の瞬間、強い光が僕の目の前を覆い、巨大トレーラーの前輪がタクシーを押しつぶしました。

―了―

※登場する人物や団体は全て架空のもので実在するものとは一切関係ありません

0042名無しって、書けない?(茸)2017/09/23(土) 20:19:08.04
無駄におもしれーじゃねーか!乙

【ミラー・1】

モナ「ねえねえ、あれやろっか?」
ぺー「…ぇ?」
リサ「またそれ?いじめみたいじゃん(笑)」
モナ「いじめじゃないよ。楽しいよ…ね?」
ぺー「…」コクッ
ヨネ「強制的すぎるやん(笑)」
モナ「そんなことないよ。ね?やろ?」
ぺー「…うん」ニコッ
リサ「やるんかい(笑)」
モナ「さ、せーの!」
ぺー「ん〜カメラ怖い〜」
3人「キャハハハ(笑)…可愛い〜」

彼女たちは欅坂女学園の同級生。タイプも全く違う4人ですが何故だか馬が合い、よくつるんでいました。

リサ「でもさ…本当にカメラ怖いの?」
ぺー「…うん」
ヨネ「魂抜かれちゃうから?」
モナ「どこのババァだよ(笑)」
リサ「どうしてなの?」
ぺー「自分が…写るから…」
モナ「何で写るのが嫌なの?」
ぺー「醜いから…私…」
モナ「ええぇ?ぺーが醜いんだったら、ヨネはどうなっちゃうのよ」
ヨネ「どういう意味だよ」
モナ「そういう意味だよ」
ヨネ「なにぃ〜(怒)」
リサ「小学生みたいな喧嘩してんじゃねえよ」
ヨネ「すいません(笑)」

リサ「じゃ、鏡も嫌いなの?」
ぺー「嫌い…」
ヨネ「私と同じだ」
モナ「お前は見た方がいいよ」
ヨネ「何やて〜?」
リサ「まあまあ、そろそろ帰ろうよ」

【ミラー・2】

モナ「ぺー、まだぁ?先に行っちゃうよ〜」
ぺー「ごめん…」パタパタパタ…
ヨネ「あれ?膝擦りむいてるやん。どしたん?」
ぺー「慌てたら…転んで…」
リサ「もなが急かすからでしょ」
モナ「私のせいかよ」
ぺー「大丈夫…すぐ治るから…」
ヨネ「そう。ぺーちゃんって意外と鉄人やんね。体調もほとんど崩さんし、怪我だって治るの早いし」
リサ「うらやましいよね」
モナ「何か秘訣でもあるの?」
ぺー「ん〜…気合い?(笑)」
モナ「ぺーの気合い入ってるところってほとんど見たことないんですけど(笑)」
4人「ハハハ(笑)」

4人の歩く道の彼方にはきれいな夕焼けが見えています。
明日の休みには4人で出かけようという話がまとまりました。

【ミラー・3】

翌日、4人はハイキングに出かけました。
ちょっと山のほうまで遠出をして、渓谷の河原へ下り、バーベキューを楽しみました。

ヨネ「お腹いっぱいや〜」
リサ「あんたの分だけ全部先に焼くの疲れたんですけど(笑)」
モナ「でもやっぱり自然の中でバーベキューって、格別だね〜」
ぺー「うん…」

そして、皆が片付けを始めたころのことです。
パラパラパラ…と何かが空から降ってきました。

リサ「な、何?砂…?」

すると今度は轟音と共に大きな岩が降って来たのです。

ヨネ「わ!断崖の崖崩れや!」
リサ「逃げて!」

とっさに散り散りに逃げた4人。辛うじて岩の直撃は免れました。
しかし、地面に落ちた衝撃で岩が割れ、破片が周囲に再び飛び散ります。
そしてバスケットボール大の大きな破片が、モナを目掛けて飛んでいきました。
背を向けて走っているモナは気付いていません。

リサ「モナ〜!(泣)」
ヨネ「あかん…直撃や…」

【ミラー・4】

その時です。
ぺーがすばやい動きでモナに追いつき、くるりと振り返ると、そのバスケットボール大の岩を素手でキャッチしました。
しかし岩の勢いには逆らえず、2人は重なるようにして河原の砂の上に倒れ込みました。

ヨネ「モナ!ぺー!」
リサ「…だ、大丈夫?」

2人が駆け寄ると、
ぺーは胸の前でその岩を抱いたまま仰向けに倒れ込み、顔や肩・腕・胸にかけてあちこちにかなりの出血をしていました。

リサ「ぺー…」
ぺー「私は大丈夫…モナ…を…」

一方のモナは岩の直撃は免れたものの、河原にうつ伏せに倒れており、両手両足にアザや出血がある上に、頭と頬から大量に出血が見られています。

ヨネ「モナ!わかる?ぺーが助けてくれたんやで」
モナ「うん。ありがとう…」

意識はしっかりしているものの、出血が止まらず、危険な状態です。

リサ「私、救急車呼んでくる」
ぺー「ま、待って…」

携帯電波の入るところまで走っていこうとしたリサをぺーが呼び止めました。

ぺー「その前に…鏡を貸して」
リサ「え?何で…?」
ぺー「説明はあとで…お願い…」
リサ「う、うん…」

リサは自分のメイク用の手鏡をぺーに渡すと、電話をかけに走っていきました。

ぺー「その鏡…私に見せて…」
ヨネ「へ?大丈夫なん?」
ぺー「うん。私の顔…映して…」
ヨネ「え?…こうでええか…?」

ヨネが持っている鏡を見つめるぺー。
すると…

ヨネ「え?あ…ま、まさか…」

【ミラー・5】

数分後、救急車を呼んで駆け戻ってきたリサは、腰を抜かしました。

そこには出血も止まってすっかり傷も治ったリサが立っていたのです。
その脇には鏡を持ったヨネ、そして…巨大なガマガエルがいました。

リサ「ま、まさか…ガマの油…?」
ヨネ「さすが茨城県民やな」

ヨネはガマガエルを見ながら話を続けました。

ヨネ「リサが行った後、ぺーは鏡を見つめながらこのガマガエルに変身していったんや。
その間にぺーから流れ出た油汗を集めて片っ端からモナに塗りつけていったら、傷が治ったんや」
モナ「ぺーが…2度も体を張って私を助けてくれたんだ(涙」
リサ「ぺー…ありがとう」

ガマガエルになったぺーは微笑んだように見えました。
醜くて苦手なはずのガマガエルが、とてもとても可愛く感じられました。

0048名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/24(日) 22:44:18.83
【ミラー・6(終)】

話の途中ですが解説します。

古来、「ガマの油」と呼ばれる伝承の塗り薬があります。
これをつければたちどころに出血は止まり、傷も治るという触れ込みで広く知られているものです。
茨城県の筑波山に住む「四六のガマ」と呼ばれる霊力のある巨大なガマガエルを捕まえて鏡を前に置くと
ガマガエルは鏡に写った自分の醜い姿にたらりたらりと油汗を流します。
その油汗を集めて作った塗り薬が伝承薬「ガマの油」である、という言い伝えがあり、大道芸の口上や落語などにもなっているのです。

話を戻しましょう。
ガマガエルになったぺーを見つめながら、
なぜぺーが自分を醜いと言い、カメラや鏡が苦手だったのか
なぜ人一倍傷の治りが早かったのか
3人は初めて分かったように思えました。

3人は代わる代わるぺーを抱きしめました。

その後、ぺーは川に入り、向こう岸に上がると、森の中へ消えていきました。

モナ「行っちゃった…」
ヨネ「正体がばれたから、こうするしかないんやろな…」
リサ「でも、またきっと戻ってくるよね?」
ヨネ「待ってるぞ〜!」

森の中から「ゴハ〜ン…」という声が聞こえた気がしました。

―了―

0049名無しって、書けない?(茸)2017/09/24(日) 23:04:13.09
ちょっとツッコミポイントもあるけど、面白いから良し!
また期待してるぞ

0050名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/24(日) 23:27:27.47
>>49
ありがとうございます

ツッコミ歓迎です
欅坂にも詳しくないので…

あとネタ切れでもう限界かとw

0051名無しって、書けない?(茸)2017/09/24(日) 23:49:58.45
>>50
面白いから頑張って!
ツッコミっていうか、>>47でリサがリサに驚いてるのが地味に怖い

0052名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/24(日) 23:53:49.38
>>51
間違えたww 傷が治ったモナだったw

どーもすいませんm(_ _)m

0053名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2017/09/27(水) 17:34:58.60
【バナナ】

澤部「では、次の怖い話、お願いします」
石森「えっと、先月の話なんですけど、オフの日にお腹がすいたんで部屋でバナナを食べてたんです。そしたら、ふーちゃん…齋藤冬優花から連絡が来て、クレープ食べに行こうって誘われまして。
それで早速着替えて出かけたんですけど、そのバナナを剥いて半分食べたままのやつを、そのままにしてきちゃったんですよ」
齋藤「あぁ、言ってたね(笑)」
石森「それでですね、夜、部屋に帰ってきたら、そのバナナが食べられていたんです。ちゃんと鍵かけて出て行ったのに」
土田「う〜ん…なんで、食べられた、って分かるわけ?」
石森「バナナの身だけなくなって、皮だけきれいに残ってたんです。だからそうかなって」
澤部「誰か合い鍵持ってるメンバーいないの?」
石森「いや、親しか持ってませんし、それに誰か侵入した形跡もなくて」
ねる「侵入しようにも足の踏み場ないし」
石森「やかましいわ」
土田「じゃ、かなり怖い話じゃん。これ…」
石森「で、次の日は仕事だったんですけど、実験してみたんですよ。同じように半分食べたバナナを置いて出かけてみたんです。そしたら、帰ったらまた同じ結果で。
それで流石にどうしたものかって思って、実家に電話したら、とりあえず室内に監視カメラ付けてみたらっていう話になりまして」
澤部「つけたの?」
石森「はい。それでまた同じようにバナナ置いて出かけてみたんです。そしたらですね、やっぱりバナナ食べられてて」
澤部「で、犯人は写ってたの?」
石森「はい…なんと…写っていたのは…バナナに群がって食べつくすゴキブリでした」
澤部「…確かに怖い話ではあるけども」
土田「監視カメラつける前に掃除しろよ」

―作者の体験を元にしたフィクションです―

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