カロリーなんかより重要なのは血糖値とインスリン分泌

カロリーが同じでも砂糖入りドリンクと牛乳がもたらす様々な違い
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いまだにエネルギー量(カロリー)が同じであればどのような食べ物でも体重などに同じ効果があるかのような話をされている方もいます。カロリー量は燃焼についてのものであり、人間の体の中で起きている代謝とは別の現象です。

レギュラーコーラ、牛乳はほぼエネルギー量は同じです。当然、ダイエットコーラと水はエネルギーはほとんどまたは全くありません。

上の表は体重、体組成、代謝危険因子のベースラインから6カ月後の変化率を示しています。体重の違いはありませんでした。レギュラーコーラを飲むと内臓脂肪/皮下脂肪が高くなりました。また、総コレステロールと中性脂肪もコーラで有意に増加しました。ただ、有意差はないのですが牛乳で空腹時のインスリン値が33%増加しているのはちょっと気になりますね。

上の図は上から内臓脂肪、肝臓脂肪、筋肉脂肪の相対的変化です。異所性脂肪蓄積を示しています。つまり、皮下脂肪以外の場所にどれだけの脂肪が付いているのかです。どの部位でも、レギュラーコーラで大きく脂肪蓄積が増加しました。特に肝臓脂肪は100%以上増加、筋肉脂肪も200%近く増加しました。

上の図は血圧の変化です。黒いバーは収縮期、グレーのバーは拡張期です。牛乳では、収縮期血圧5.7mmHgと拡張期血圧5.1mmHg低下しました。レギュラーコーラと比較して、収縮期血圧の平均相対変化は、牛乳およびダイエットコーラで10〜15%減少しました。