>>528
「迷惑をかけているからダメ」という主張に対しては、人間は生きている以上他人に迷惑を全くかけずに生きていくことは不可能だし、こう言ってよければ、人間を含む主体性を持つあらゆる存在への迷惑を避けることはできない存在である。
もちろんそれが、いい事なのか悪いことなのか、と問われれば、少なくとも良い事ではない、と答えるしかない。
ただ、人間は生きるためには他の生命を奪ってでも栄養を摂取しなければ死んでしまうし、また経済活動の上で得をする人間がいればかならず損をする人間も存在する。
つまり人間というものは生物学的にも社会学的にも、他者に迷惑をかけずには生きていけない存在なのだ。
だからその主張から結論づけられることは「人間であればすべてダメ」ということになるのだ。
これはある意味ではもちろん真理ではあり得るけれども、少なくとも俺の質問に対する答えになっていないのはわかりますよね。
(つづく)