面白い
食事介入研究やサプリのRCTでも、研究者被験者ともにこれぐらいの本気を出させるデザインを模索してほしい

持久走のパフォーマンスに対するプラシーボ注射の効果(論文紹介)|2014年12月6日 2016年10月17日
https://placebo.co.jp/placeblog/endurance-running-performance/
マラソン、自転車、水泳…などなど各種スポーツ競技のwebサイトが今回の研究成果に関する記事を掲載しています。面白い記載をいくつか採り上げてみましょう。

「実験参加者たちは、同じくらいの成績を有する7〜8人で3 kmレースを行いました。レースの勝者にはおよそ50ドルの賞金が与えられ、参加者たちのやる気を引き出したと考えられます。(『Placebo Improves Performance by 1.2% – Swimming Science』)」

“本気”を出させないと実験はうまくいかないですもんね。手を抜かせない手法に、抜かりなし。

「実験に参加した研究者は言います。「今回の結果を2012年のオリンピックに関連付けてみると、1,500 mから10,000 mまでの全てのトラック競技においては、男女双方で、
金メダリストから4位選手までの記録の差が1%以下なのです。」(『People Who Think They’re Taking EPO Run Faster | Runner’s World & Running Times』)」

一部の上位者がプラシーボ・ドーピングを用いていれば順位の大逆転もあり得た、と。そして証拠は見つからない…。