>>163つづき
4) Intention-to-treat analysis (n=162)とPer protocol analysis (n=120)で印象が異なって見えるかも(Fig2, Fig3ほか)
Fig2によれば、維持期で維持できなかった(=体重が再増加した)人がHC群で16名、MC群で13名、LC群で13名いる
その前段階、減量期を終えて無作為割り付けされた時点から中間ポイントまでの間で脱落した者がHC群で6名、MC群で3名、LC群で1名いる
維持期の中間ポイントから終了までの間で脱落した者がHC群で2名、MC群で2名、LC群で2名いる
すなわち全期間中で、脱落者と減量維持できなかった者の合計数は HC群>MC群>LC群 の順であった
完全に食事管理されていても(=個人の意志力にかかわる不確定要素を排除されていながらも)
体重再増加を抑えられなかった被験者が最も多く出たのがHC群であったことは注目に値する一方で
LCは継続しづらい・脱落率が高いといった旧聞は既に過去のものと思える

5) 総体重90kg前後、BMI30超のTDEE実測が3000kcal/day前後と再び示されたこと(Table2)
JAMA2012のTDEE実測も概ね近い数字
http://medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr120702_tab2.gif
同体重帯の被験者群を対象とした研究で、自己申告1500kcal/dayの食事アンケートに基づくPFC比率で疾患リスクを云々する不毛さがわかる