素晴らしい内容 投稿者yukinko5 2016年8月31日
>疑問点をあげます。

>なぜ、BOT療法を非難しないのか?

>「1型糖尿病の人でも、通常の基礎分泌に相当するインスリンさえ確保できれば2型糖尿病の人と条件は同じになります。」と書かれています。
>たぶん、糖尿病専門医は、ここを読めば激怒するはずです。

>1型糖尿病のケトアシドーシスが生命を脅かす重要事態と著者は認識しているようですが、その明確な警告すらなく、
>1型糖尿病患者でも高ケトン状態が望ましい、との記載は、ちょっと信じがたい。
>1型糖尿病患者が何も食べずにインスリンをいつも通り打ち続ければ、低血糖が起きるのは当たり前なのに、
>それがインスリン過剰でケトン体が産生されず、低血糖で死に至った、という論に持って行こうとするのは強引、と思います。
>インスリンの急性毒性を論じて、それを信じた1型糖尿病患者がインスリンを中止して、ケトアシドーシスになったら、どうなるのか?
>誤解を招く表現は、つつしまれた方がよろしいかと。

>たった1例の網膜出血の例をあげて、DPPW阻害剤を否定しているのは、科学者たる新井先生らしからぬ姿勢です。
>現時点では仮説であって、実証はされていないはずなのに。DPPW阻害剤と網膜症の発生頻度について論じている論文があったら教えてほしいです。
>最近DPPW阻害剤の作用機序はグルカゴン分泌抑制という説が有力になっています。
>SU剤ほど強力にインスリン分泌を促すわけでないDPPW阻害剤をご自身の1例だけで否定するのは強引な気がします。
>また、どのくらいの頻度で当該患者さんに眼科受診をすすめていたかも、情報が無い。
>個人的な感想ですが、臨床経験を通して培った知見には、納得・同意できる面がある一方、記載にはかなりムラがあり、
>患者さんが全面的に信じると、危険な面もあります。
>信頼できる糖質制限派の先生に、査読いただいた上で出版されれば、はるかに有益な書になりえたであろうに残念です。