>>114-115の続き
良記事、ミトコンドリアから電子伝達系のその先までよくまとまっている


湯けむりの国に、太古の記憶が息づいている。世界が驚いた「硫黄呼吸」の発見。【東北大学・赤池孝章教授に聞く】2018年1月27日
http://michino.jp/people/1449
エネルギーを作ることと毒を消すこと。これを両立できるか?

…しかしここからがうまくできている。
ミトコンドリア内には硫化水素のプロトンと電子をもう一度電子伝達系に戻す酵素(SQR)が存在することを突きとめた。哺乳類には硫化水素を分解するための酵素が備わっているというわけだ。
そして、分解して硫黄を取り出し、また硫黄呼吸で再利用されるという。つまり、「システインパースルフィド」を利用することで電子伝達系がサイクル状態になり、酸素の場合より効率良く電子伝達系を回せる可能性がある。
「この仕組みが解明されれ実証されれば、硫黄呼吸の全貌が証明できるわけです」。
赤池研究室では、現在「硫黄呼吸」のサイクルの実在を、具体的な実験データをもとに立証しようと研究を進めている。