<<質問が多かったケース>>例外が多数あるので参考程度

1)脂肪肝の診断はエコーで(脂質系・A/G比・コリンエステラーゼ高値。異常なしの時もあり)
2)ウィルス性肝炎の診断はウィルス検査で(A/G比とコリンエステラーゼ低値等)
3)γ-GTPのみやや高値(アルコールや薬による酵素誘導、重度の脂肪肝、PBCの初期、体質)
4)γ-GTPとALPが両方高い(薬剤性肝障害,重度のアルコール性肝障害、膵・胆道系疾患、PBC等)
5)GOT、GPT、γ-GTPが高いが、GOT、GPTに比べてややγが低い(脂肪肝、ウィルス性、自己免疫性等)
6)アルコールやウィルス性の肝炎で、GPT、GOT、γ-GTPなどが下がり、GOT>GPT
     (肝硬変の進行で数字が下がったのかもしれない。)
7)ビリルビンとその他の肝臓系数値が同時に高い(黄疸?)(ビリルビンのみの高値は体質性黄疸を検討)
8)血小板や脂質系の減少(肝機能の低下かも)
9)総タンパク高値かγ-グロブリン高値かA/G比が低値(自己免疫性疾患か、肝臓の慢性的な炎症かも)
10)ALPのみ高値、他の肝臓系数字は基準値(異常のこともある)(肝臓以外の疾患を先に検討)
  (骨折、骨疾患、成長期、ガン骨転移、妊娠後期、血液BとO型は食後上昇、甲状腺機能亢進、腎臓疾患等)
11)数字が低くても精密検査になることもあります。