森友学園・籠池夫妻が勾留5ヵ月…「年越しも拘置所」は異常すぎる!
[2017年12月26日]
http://wpb.shueisha.co.jp/2017/12/26/97121/
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森友学園の幼稚園が、不正に補助金を得ていたとして8月に「詐欺罪」で逮捕された理事長夫妻は、今も大阪拘置所の中にいる。

いまだ公判は始まらず、実の子供との面会も許されぬままに…。森友問題を最も深く取材してきた菅野完(すがの・たもつ)氏が、この異常さを解説する。

■会計検査院は財務省を断罪したが

私の手元に、3人の中年男女が仲良く写った一枚の写真があります。

撮影されたのは今からおよそ3年前。場所は学校法人森友学園が小学校建設を予定していた大阪府豊中市の国有地の前です。
写真の人物は森友学園の理事長だった籠池泰典(やすのり)氏とその妻・諄子(じゅんこ)氏。
このふたりに挟まれて、我が国のファーストレディー・安倍昭恵さんが笑みをたたえてカメラを見据えているという構図の写真です。

11月27日から審議が始まった衆院予算委員会では野党から政府に対し連日厳しい追及が続きました。
話題の中心はやはり、森友問題。あの写真が撮られた国有地こそがこの問題の舞台です。

選挙が終わり自民党が圧勝したというのに、今になっても国会で森友問題が議論されるのにはわけがあります。
なにせつい先日、会計検査院が、森友学園への国有地売却が適正であったかどうかを検証する報告書を発表したばかり。

この報告書の中で会計検査院は「(国有地を)売払い前提の定期借地とする特例処理を行った事例は本件以外に見受けられなかった」
「(財務省の判断は)慎重な検討を欠いていたと認められる」等々と筆を尽くして書き連ね、
あの国有地払い下げが異例ずくめでありかつまた財務省があまりにも杜撰(ずさん)にすぎたことを明確に指摘しています。