IL-6とは、もともと日本人が発見したメッセージ物質で、むしろ免疫を活性化する物質として知られていました。
ところがペダーセン博士の実験では、IL-6の働きによって、メタボの人の体内で異常放出されている「敵がいるぞ」というメッセージ物質・TNFαの量を大幅に抑えるという結果が出たのです。
山中さんも、「IL-6は、状況に応じて、免疫の暴走の促進と抑制という両方の作用をもつ可能性が指摘されている」と語ります。 
IL-6の多面的な作用が少しずつ知られるようになってきました。