社会経済的因子が世界中で2型糖尿病と肥満の劇的な増加をもたらした。
実際の原因や遺伝と生活習慣因子の相互作用などに関するこれまでの知見について、英国オックスフォード大学とスウェーデン・ルンド大学の研究者らが検証している。
研究者らは、遺伝子が、環境因子や生活習慣の変化に反応してどのように発現するかを研究することで、
我々は健康上の推奨や治療法を個人に沿ったものに変えるためのより良い理解を得ることができるだろうという。

「細胞や生理機能を妨害し、個人の病気になり易さに影響を与える環境因子は、それをゲノムの機能の活動、反応、変調を通じて行うのである。
このコンセプトの背後には説得力のある合理性が存在するが、その細部についてはほとんどわかっていない」と共同研究者のポール・フランクス教授は語っている。

「けれども、DNAメチル化やヒストン修飾のようなエピゲノミックな変化がそれらのプロセスの重要な構成要素であること、
という新興のエビデンスが存在する」と教授は続けている。