音楽誌上では長年、“ビートルズ専門家たちが「誰がビートルズを解散させたか?」という議論を続けている。ヨー コに罪をなすりつけるケースが多いが、リンダやポールも責任者として糾弾されることがある。しかし、ビートルズを 崩壊させたのはジョンであり、彼自身がそれを認めた発言も度々活字化されている。自伝的エッセイ『ザ・バラッド・

オブ・ジョン・アンド・ヨーコ』にジョンはこう記している。

株式仲買人たちの住む地区から飛び出す勇気だけではなくヨーコは僕のもう一方の婚姻関係をもじっくりと見直 す力を与えてくれた。僕の本当の結婚相手。それはビートルズであり、それは僕の私生活よりも息苦しい結婚生活と言 度々考えていたことではあったが、もっと早く関係を終わらせるガッツが僕にはなかったのだ。・・・・・・バンドを僕が終わらせた