引用は出典を明確にしてきちんとしろな

Sight Vol.22 winter 2005 より
イギリスの音楽誌『UNCUT』04年7月号に掲載されたものの翻訳

「ビートルズがやったことを、ちゃんと記憶しておいてもらえるんだろうか」
と考えすぎの状態になってしまったのかもしれない。
ジョンが死んだあと、もう状況が手に負えなくなってしまった時期があったんだ。
まるで『本当の才能を持っていたのはジョンで、ポールは
スタジオを予約していただけだ』って感じでね。
自分の歴史が勝手に語られるのを見て、僕は声を上げなければ
ならないと思った。
(中略)

実はすでに止めてしまったよ。そうやって間違いを正していくのは
無理だってもう気付いたからね。
それは自分のためにもなっていなかったし。
ジョンの墓の上で踊ってるようなものだったのかもしれない。
自分がやったことを実際以上に見せようとしていると、
たくさんの人が思ったみたいだね。
まるでジョンをけなすみたいで。
でもあいつだって、僕のビートルズでの貢献をはっきりさせるのは
喜んだはずだよ。他人の手柄を横取りするようなやつじゃなかったからね。