ようやく開封。

2009年リマスター音源が基準なので、セカンド・アルバムはサンキュー・ガールのMONOがハーモニカの少ないヴァージョンだったり、
アイル・ゲット・ユーとシー・ラヴス・ユーのMONOが二度登場したりと支離滅裂だ。(「ヘイ・ジュード」以外はモノ・ステレオ2in1)
本来はアメリカ人のために作ったBOXなのに、音源がこれでいいのか?
オリジナルのアナログUS盤は2nd〜4thジェネレーションのマスターテープを使用したものが多く、劣悪音源をCD化する意義は無いような事が書かれてあったが、
単に新しいリマスターを作ると発売予定日に間に合わなかったからじゃないの?

このBOXで意義があるのは「UA版ハード・デイズ・ナイト」のインストと、「ビートルズ・ストーリー」だけで、あとは小さいジャケットを眺めて終了。
「ビートルズ・ストーリー」は1964/8/23ハリウッドのツイスト・アンド・シャウトの一部(約50秒)、シー・ラヴス・ユーの疑似ステがエンディングだけ聴けたりするが、その程度だ。
今改めて収録曲を確認してみると、英国オリジナルの基準が14曲なのに対し、キャピトルは11曲が主で、アメリカ人の小汚い商魂が伝わってくる。
更に今回は2009年リマスターをそのまま流用という手抜き商法で、英アップルのアメリカに対する小さな逆襲が実現した(?)。
だが一番被害を被ったのは、何だかんだ文句をつけながら結局集めてしまう大のビートルズ贔屓、我々日本人ではないだろうか。
数年後、日本国内のほぼすべてのビートルズ「マニア」の部屋にこのBOXは置かれているはずだ。