ジョン・レノンの全盛期と呼べるのはデビューから1964年の
アルバム『ア・ハード・デイズ・ナイト』までだった。

それ以後、「ストロベリー・フィールズ」にしても「トゥモロー・
ネヴァー・ノウズ」にしても「ウォルラス」にしても録音技術
が評価されこそすれ、楽曲としての魅力は皆無であった。

焦ったレノンは「ヘルプ(助けて)!!」と叫び、挙句はチャ
ック・ベリーを盗作した(「カム・トゥゲザー」)。そして平和
運動へと逃げたのだ。「先進的」そして「先鋭的」、レノン信者や
似非評論家といった連中(つまり半可通のことだ)は、レノンの
過大な自己評価に疑問を持つことさえ出来ずにいる。

リチャード・コリンズ