今季のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内のホテルで行われ、DeNAを26年ぶり3度目の日本一に導いた三浦大輔監督(50)が初受賞した。チームでは98年の佐々木主浩以来、2人目となる。

 選考委員会では意見が割れ、激論が紛糾。貯金42と圧倒的な戦力でパ・リーグを制したソフトバンク・小久保裕紀(53)を推す声、さらに4年ぶりにセ・リーグVを飾った巨人・阿部慎之助監督(45)の采配を評価する意見も上がった。つまりペナントレースを重視すべきとの声が出た。

 しかし、座長を務める王貞治氏は「勝負の世界は勝たなきゃいけないってことが鉄則。そういった意味では見事に勝ち上がった三浦監督の手腕っていうのは評価されるべき」と紆余(うよ)曲折の末、最終的には満場一致で三浦監督に落ち着いたことを明かした。