横浜5―4ヤクルト】最後の打者、ヤクルト・佐藤真一左翼手を投ゴロに打ち取り、一塁に送球しゲームセット。その瞬間、マウンド上の横浜・佐々木主浩投手は一塁側のヤクルトベンチに向かって怒鳴った。

 「バカ!タコ!」。谷繁元信捕手や駒田徳広一塁手らにたしなめられて、それ以上グラウンドには似合わない言葉を口にすることはなかったが、試合に勝っても怒りは収まらなかった。

 ロッカールームに戻る際、番記者に向かって強い口調で言った。「つまらないよ、日本の野球は。腕を組んだり、組まなかったり。やってたでしょ一塁側で」。佐々木は一塁コーチャーの渡辺進コーチの“不審な行動”を指摘。球種をいちいち打者に教えているとし、それがイライラの原因だった。