阪神・岡田監督の来季続投に一抹の不安。
果たしてドラフト戦略は大丈夫なのか?

阪神はこの10年くらい確実にチームの構成が変わってきました。
積み上げてきたドラフト戦略の成功により、20代の生え抜き選手が中心のチームになりました。
それは2015年金本監督が誕生して、初めに手をつけたのがドラフト改革です。
フロントに要求したのが、補強よりもスカウトを増員する事でした。
スカウトを各エリア5名ずつに増やし、スカウトからの報告を、実際金本監督自らアマチュアの試合を視察に行き選別していた。
その後を引き継いだ矢野監督は、ドラフト候補の分析チームを作り、フォームや癖、欠点が修正出来るかどうかを細かく分析していたそうです。
特に初年度から活躍中の近本光司選手は、矢野前監督がファーム時代実際対戦し、自分の目で選んだと聞きます。
また昨年のMVPと新人王に輝いた村上頌樹投手は、この分析チームのデータを基に矢野前監督がスカウトの反対を押し切り獲得をお願いし入団に漕ぎつけた選手です。
それが、岡田監督になってからは、当然この分析チームは解散になり、ドラフトも岡田監督主導で行われるようになりました。
ただ一昨年の森下、昨秋のドラフトでは岡田監督が即戦力投手を上位指名することを決め下村を指名。
ところが下村は今年1月の新人合同自主トレから全力で投げられず、春季キャンプは2軍で調整となったが、ブルペンでまともに投げられないことが判明したといいます。
おそらく矢野前監督時代の、分析チームが稼働していれば、この失敗は絶対無かったと球団関係者は話していました。
とにかくドラフト戦略が成功し、生え抜きの若い選手が躍動するチームに変貌しつつあるだけに、前政権までの良い部分は、残しても良かったのではと前出の球団関係者も語っていたが...

来季も岡田政権でドラフトに臨むとなると、どのような戦略になるのか