◇6日 阪神1―4楽天(甲子園)

 本拠地で楽天に3連敗を喫した阪神・岡田彰布監督(66)は試合後、重たい空気を振り払うように言った。

 「まあええやん。もうオマエ、これでゼロになったんやから」

 交流戦は8試合で1勝7敗。貯金6、セ・リーグ首位で突入したパ・リーグ球団との戦いで、あっという間に貯金が「ゼロ」に。勝率が5割逆戻りとなった岡田監督はこう言葉を続けた。

 「明日から開幕するんやから。それだけやろ」

 数字的には振り出しに戻ったということ。切り替えるワードとして「開幕」を掲げた。

 春の開幕時とはメンバーが大きく変わった。開幕戦での4番・大山、5番・佐藤輝は打撃不振に陥り、ファームで再調整している。首脳陣の苦心が表れているオーダー編成では、本来なら1番の近本が5試合連続の4番に据えられた。最初の2試合こそ安打が出たが、ここ3試合は無安打。新しい中軸まで低調モードに入っている。この日も打線は4安打1得点。前夜(5日)は2得点で9回に逆転され、岡田監督は「2点で終わる打線がアカン」と嘆いた。

 交流戦に入る前、岡田監督は「もっと打てんようなるよ」と危惧していた。「真っすぐ打てんから。パ・リーグの投手の方が強いストレートが来る」。見立てが当たり、8試合の平均得点は1・63。打線の援護不足は投手陣を窮屈な状況に追い込んだ。このままでは悪循環。もう一度「開幕」を思い出し、出直すしかなさそうだ。

サンスポより中日のがすっごい前向きな書き方しとった