中日ファンから愛されるビシエドのトレードに複数球団が熱視線 「西武で獲得すべき」の声も

「ビシエドの魅力は広角に安打を弾き返せること。高めの直球にバットをかぶせて打つ技術も光ります。ホームランバッターではなく、球場の広さに左右されないので安定した成績を残せる選手だと思います。
打率.280、15本塁打は計算できる。一塁の守備もハンドリングが巧く、内野手は安心して投げられる。12球団の助っ人を見回しても、能力の高さはトップクラスです。攻守で十分に戦力になりますよ」

■西武が逆襲するには不可欠

 とくに「ビシエドがほしいのでは」といわれるのが西武だ。
4番として期待された新外国人のヘスス・アギラーは30試合出場で打率.204、2本塁打、10打点と力を発揮できず今月8日に登録抹消。同じ新外国人のフランチー・コルデロも14試合出場で打率.176、1本塁打、3打点と振るわず、外野の守備難も露呈して4月15日に早々とファームに降格した。

 チームはリーグ最下位に低迷し、深刻な得点力不足がネックになっているだけに、西武を取材する記者は「ビシエドの獲得に乗り出すべきです」と強調する。

「今の西武は打線に迫力が全くない。ベテランの中村剛也も全盛期を越えていますし、過度な期待は酷です。
ビシエドが入ることで若手の出場機会が失われるという指摘がありますが、一塁と指名打者でビシエド、中村に割って入るような力がなければレギュラー定着は望めません。
貧打で投手陣を見殺しにしている試合が続いている中、ここから逆襲をもくろむなら、打線のテコ入れは不可欠です」