9日 愛知大学野球秋季1部リーグ第2週第1日 名城大5―0愛工大(パロマ瑞穂)

 日の丸も背負った名城大のエースが粘投で試合をつくった。先発の岩井俊介投手(4年・京都翔英)が7イニング無失点。「本調子ではなかったが、打たせて取る投球ができた。守備にも助けられました」と走者を出しながらも要所を締めた投球を振り返った。

 立ち上がりは申し分なかった。「入りを大事にして初回はいきました」との言葉通り、1回は三者凡退でスタート。2回は走者を出しながら併殺に打ち取り、3回までを打者9人で片付けた。

 最大のヤマ場は7回だった。1死一、二塁のピンチを背負ったが、ここでギアを上げた。「力入れて(三振を)狙いました」。打たせて取る投球から一転して、変化球を駆使して2者連続三振を奪い、愛工大打線の反撃の芽を摘み取った。

 この日は計10球団、28人のスカウトが視察。中日の清水スカウトは「ばらついているが、悪いなりに試合をつくれていることは評価できる。強い球はプロでも通用する」とコメント。広島の松本スカウトも「8月下旬に視察したときよりもスピードも制球もよくなっていた。馬力があるし、スライダーもいい。上位候補になる」と評価した。

 不調ながらも、チームのスピードガンでは152キロを計測。10月26日のドラフト会議を見据えつつ「秋は絶対優勝、王座奪還です」。まずは目の前の試合に集中する。

カープは常廣と武内と中央大の西舘と細野の名前を出しながら

松本スカウト密かに岩井俊介を一本釣りするかもなあ