【西武】松井監督が原点回帰の〝走魂メニュー〟 得点力不足、長打力不足を足でカバー(東スポWEB)

西武・松井稼頭央監督(47)が6日のキャンプインからいきなり「走魂」を盛り込んできた。西武は5日に12球団の大トリでキャンプ地入り。
一軍・A班は宮崎・南郷へ移動し松井監督、渡辺GMらフロント陣と一部主力選手が南郷町にある榎原神社で無病息災を祈願した。

松井監督は「(監督として)慣れないところはあるけど、3週間弱のキャンプが非常に楽しみ。(一塁と二遊間以外は)競争だと思う。当然チーム内、相手、自分との勝負もある。
常勝軍団を築いていく中では若手の底上げが本当に必要」と危機感をもってコメント。森友哉という一本の大きな柱が抜けたことを機にチーム改革へと舵を切る決意を改めて語った。

キャンプに先立って、今季のチームスローガン「走魂」を発表している松井監督。5日夜に事前公表された初日のメニューにはその方向性が色濃く反映されていた。

全体アップ後、野手陣のメニューの最初に記載されていたのは「ベースランニング」だった。「私は〝走る〟ことが野球の原点だと考えている。積極的に次の塁を狙う姿勢や、必死にボールを追い続ける意識をチームに浸透させたい思いがある。
走ることにこだわりを持ってキャンプから取り組んでいきたい」(松井監督)の信念通り、昨年チーム盗塁数がリーグワーストの60だった野手陣にはもう一度走る意識を呼び起こしてもらいたいということ。

さらにキャッチボール&ペッパー、内外野に分かれてのノック後、ランチブレーク前にも「ランニングメニュー」が組み込まれ、他の11球団より6日遅くキャンプインする西武の初日は文字通り「走る」ことに意識を置いた〝走魂メニュー〟となっている。

「キャンプ開始が1クール遅くなることでメニュー作りが非常に難しい」としていた首脳陣だが、その中でも指揮官が明確に打ち出すコンセプトで得点力不足、長打力不足をカバーしていこうという意思の見えるキャンプとなりそうだ。
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