西武HDの歴史を少し振り返ってみよう。西武鉄道の兄弟会社だったプリンスホテルにより、1960年代以降、ホテル・スキー場・ゴルフ場などが一体となったリゾート開発が全国で積極的に進められ、プリンスホテルは日本一のホテルチェーンとなった。スキー場は、苗場、ニセコ、富良野、万座など1987年には33カ所になるまで拡大した。バブル景気とも重なり、コクドの堤義明会長(当時)は、米国の経済誌『フォーブス』に「世界一の大富豪」として取り上げられ、個人の総資産は3兆円とも報じられた。

しかし、バブル崩壊による不良債権増加に続き、2004年に発覚した西武鉄道を巡る総会屋利益供与事件などで、堤義明会長は失脚。西武鉄道も同年12月に上場廃止処分となり、当時1兆4000億円もの有利子負債を抱えた西武グループは存亡の危機に陥った。このため、同族経営からの脱却とリストラのため、メインバンクであるみずほフィナンシャルグループから後藤高志氏が招かれ、2006年2月、西武HDが設立され、現在に至っている。
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