原が勝てなくなった理由を検証し分析したが、勝てなくなった理由は明白である。

その理由は、ドラフトで逆指名制度(高校生には逆指名の権利はなかった)がなくなったことと、
ネットが普及したことで世間の猛烈な批判を受けるようになったために、
ドラフトでの巨人以外入団拒否が実質できなくなったことにある。

逆指名、巨人以外入団拒否以外の普通にドラフト(1993年~2021年 28年間)で巨人にドラフト1位で入団した選手の中で、
巨人在籍時においての通算での活躍度、貢献度でB以上の選手は28年間で坂本勇人と岡本和真の僅か二人のみである。

逆指名(1993年~2006年 14年間)のドラフト1位で入団した選手で巨人在籍時においての通算での活躍度、貢献度でB以上の選手は
逆指名の合った14年間で高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、阿部慎之助、内海哲也の5人。

巨人以外入団拒否を宣言して巨人がドラフト逆指名で獲得したドラフト1位の選手で、
巨人在籍時においての通算での活躍度、貢献度でB以上の選手は長野久義、沢村拓一、菅野智之の3人。

これを見れば明らかだが、勝てていた時の原を支えていたのはFA入団選手と、
ドラフトにおいて、その年の大学社会人№1選手を逆指名、巨人以外入団拒否で巨人に入団した選手たちだった。

その勝てていた時の原を支えていた、ドラフトにおいて逆指名、
巨人以外入団拒否で巨人に入団した選手が菅野一人しかいなくなった今、原が勝てなくなったのは当然と言える。

もちろん原が普通にドラフト入団した選手を育てることが出来ていればそんなことはないのだが、原にはそれができない。
原が勝つには、大学社会人のその代の№1の選手を逆指名、巨人以外入団拒否させ、その選手たちの力に頼るしかないのだが、現在はそれができないのである。

以上の検証からえた分析結果を踏まえると、原が再び勝てるようになるには、
FAか外人でとんでもない超大物選手を複数獲得するでもしない限りあり得ないということになる。