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「練習の途中で帰ってしまった選手もそれを知っていたから、不満を監督にぶつけたんです。ところが、練習に参加することができなくなった。偕星学園高校のスポーツコースは、教室で授業を受ける代わりに野球の練習に参加することで単位になるシステム。練習に参加できないということは、つまり単位を落としてしまうことになり、卒業することもできない。監督によるこの時の一連の発言がパワハラとして認められ、当該選手は転学していきました。そもそも、生徒が転学するほどのトラブルを起こした監督や根本の喫煙問題ではなく、部長の報告遅れだけが処分対象となっている時点で、高野連にまともに報告をしたとは思えません」

 さらに7月には、長谷部監督の財布から数万円の現金が何度も抜き取られる事件が起きている。関係者が続ける。

「被害額は合計すると100万円近くなるとされていますが、監督は被害届を一度は提出し、当事者である4人が退学したことで、被害届を取り下げた。これほどの大事件で高野連からの処分が厳重注意だけなのも納得できません」 

また保護者のひとりも、憤りを隠せない。

「過去の喫煙や、水落のセクハラ事件に関してはまったく動こうとしなかった学校が、この窃盗事件の時だけは早急に動いて、被害届を提出した。そもそも、監督はいつも100万円近い大金が入った財布を生徒に見せびらかしていたと複数の選手が口にしている。教育者として感覚がおかしいんです」

 実際に長谷部監督が現金を見せているのを目撃した現役部員が、匿名を条件に実情を吐露する。

「野球部のグラウンド内にある建物で、『これだけ持ってんねん』と財布を開いて中身を見せていた。事件が発覚して4人が自主退学となりましたが、主犯格のひとりは高価な洋服を着ていたし、寮でもマクドナルドを食べたり、ウーバーイーツを使って食事をしていた。ウーバーイーツは他の生徒も使っていたので、実際にお金を盗んだ生徒は4人だけとは限らないと思います。(大人3人が寮に寝泊まりしていた前体制の頃と違って)寮の中に大人がいることが少なく、寮監も外食することが多い。だからこれだけ寮の中が荒れてしまうんだと思います」