松坂

ファームでの試合で投げられるかも、と話した矢先のことだった。ブルペンの投球練習中に、投じたボールが右打者の頭の方に抜けた。
「なんの前触れもなくて。普通は『抜ける』と思ったら、指先の感覚でひっかけたりするけど、それができないぐらいの感覚のなさだった。たった1球でボールを投げる事が怖くなってしまった」。
この1球で、山あり谷ありの23年間の野球人生に幕を下ろす決断を下した。