楽天サーバーに漏出情報 SB元社員、同僚と共有の疑い

携帯大手のソフトバンクから高速移動通信方式「5G」の秘密情報が漏出した事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された元社員の合場邦章容疑者(45)=横浜市鶴見区=の転職先の楽天モバイルのサーバーや業務用のパソコンに、それらの情報が保存されていたことが13日、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、楽天モバイルで同僚らと共有した疑いもあるとみて調べている。

合場容疑者は2019年12月31日にソフトバンクを退職し、翌日付で楽天モバイルに転職した。
捜査関係者によると、ソフトバンクに辞職を申し出た同年11月から退職までの間、約30回にわたって、同社から約170の情報ファイルを持ち出した疑いがあるという。

警視庁は20年8月、楽天モバイルの本社や合場容疑者の職場などを家宅捜索した。
捜査関係者によると、押収した資料の分析などから、同社のサーバーのほか、業務用のパソコンに、こうしたファイルが保存されていたことが判明したという。また、多くはファイル名が変更されていたという。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP1F7WBNP1FUTIL03R.html