https://news.yahoo.co.jp/articles/fdd43abdbd85aa429e029bdc07eb52d1c30b972b
広島西飛行場跡スポーツ広場、人工芝の少年野球場へ 23年度完成、サッカー転用可

広島市は、西区の県営広島西飛行場跡地に整備する多目的スポーツ広場の基本設計の概要をまとめた。少年野球やサッカー用に人工芝を中心とした約3.6ヘクタールのグラウンドを設ける。2022年度を目指していた完成は工程を精査した結果、23年度となる見込み。同年度中に使用開始する。
 県と市の共有地に整備する「スポーツ・レクリエーションゾーン」(約7ヘクタール)の北側半分を活用する。少年野球とソフトボールに使えるグラウンド4面を設置。内野を除いて人工芝を敷き、外野を中心にサッカー場2面にも転用できるようにする。照明や管理棟、トイレ、用具倉庫も備え、少年野球なら県大会レベル、ソフトボールなら全国大会などに対応できる施設となる見込み。

 市は本年度一般会計当初予算に6800万円を計上。基本設計は今月内に、詳細設計を本年度内に終え、21年度から用地造成に入る。

 市は16年、プロ野球の広島東洋カープからスポーツ広場整備に向けた寄付金4億円を受けて検討を本格化した。ポスティングシステムを使って米大リーグに移籍した前田健太投手の譲渡金の一部で、球団がスポーツ広場の整備に充てるよう要請していた。

 しかしその後、県が西飛行場跡地南端の共有地を、見本市や国際会議など「MICE(マイス)」を開く施設の候補地に位置付けたため、市はスポーツ広場の整備計画を一時休止していた。今年1月に県がMICE設置の見送りを決定し、市は本年度から広場の整備を再開した。レクリエーションゾーンの残る南側は野球場とする構想を描いている。