https://news.yahoo.co.jp/articles/2e29bb4e3a4e4d2e19df16c4adffdfc36ca1098c
栗山の併殺崩れにしても、野手のプレー選択の難易度が高い打球だった。ホームをアウトにして1点をとりあえず防ぐという選択がある中、栗山の足と勝負に行った日本ハムの三塁手・野村佑希の選択は間違いではない。それ以上に、決死の思いで一塁を駆け抜けた栗山のひたむきさが勝利を手繰り寄せたのだ。
西武打線は“山賊”というそのネーミングから豪快さばかりが前面に出てくるが、しっかりボールを見ること、一塁まで全力で走ることの徹底ぶりを忘れてはいない。勝利を目指して一つになれる姿勢が、このチームが持つ強さだ。
4回裏の攻撃終了時、ベンチに戻ってきた栗山の表情が印象的だった。
「よっしゃー」
栗山の声に盛り上がるベンチの様子は、もぎ取った3点目の大きさをナイン全員が感じていた証左に他ならない。