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年に一度の「祭り」が消えた…プロ野球地方開催34試合中止、どうなる残る5試合

>茨城県水戸市と青森県弘前市で「祭り」の準備に奔走した関係者たちに、地元の思いを聞いた。

シーズン終盤、し烈なCS争いの一場面として期待満載のビッグイベントだった。茨城・水戸市民球場(ノーブルホームスタジアム水戸)は、9月8日にロッテ―日本ハム戦が組まれていた。
しかし、4月13日に開催中止(ZOZOマリンへの開催地変更)が発表された。現在は高校、社会人といったアマチュア野球の大会も開催されておらず、静かにたたずんだままだ。

>水戸市スポーツ振興協会の小林哲也事業課長(53)は「高校野球の人気も高く、野球ファンが多い地域。見たい気持ちの人も多かったと思う」と地元の声を代弁した。

同球場は18年6月にリニューアルオープンしたばかり。昨年の茨城国体や将来的なプロ野球公式戦誘致のため、グラウンド拡張やスピードガン設置などを行った。今回の公式戦は、更なる地域のスポーツ振興の足がかりと期待されていた。

試合当日には、地元飲食店などへの出店依頼を予定していた。同協会によれば、茨城国体時の11店舗以上への依頼を見込んでいたという。四半世紀以上を経て戻ってきた「祭り」を盛り上げようとしていた。
プロ入りしたご当地選手が活躍する姿を見られるのも、地方開催の醍醐味の一つだ。

>30年近く水戸で開催できていなかった経緯もあり、小林課長は「県庁所在地で開催できる意味はあったのに…」と無念さは尽きない。それでも、来年以降の開催に向け「引き続き可能な限り誘致を進めていきたい」と前を向いた。