平成10年の巨人・原コーチ“貝化”事件 就任直後の衝撃発言にカミナリ「何もしゃべれないよ…」
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【球界平成裏面史】かつて平成のプロ野球は熱く、激しく、面白かった! 
新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球が休業に追い込まれている今こそ、震災や台風にも屈しなかった平成の戦いとドラマを思い出そう。
プロ野球復活へ願いを込めたこの新連載、まずは本紙好評連載「赤ペン!!」でおなじみの赤坂英一氏が登場。
平成10年(1998年)に指導者としてスタートを切った巨人・原辰徳監督(61)にまつわるエピソードを明かす。

 巨人が活動を休止する前、3月31日に行われる予定だったファーム練習試合のヤクルト戦で、原監督は元木ヘッドコーチに指揮を執らせるプランを披露した。
また、阿部二軍監督には発言に注意するようアドバイスしたことも東スポの独占インタビュー記事(3月17日発行)で明かしている。

 原監督もいよいよ後進の指導者の育成に本腰を入れ始めたな。そういう感慨を抱いたのは私だけではないだろう。
元木ヘッドや阿部二軍監督に対する助言の裏には、原監督自身が野手総合コーチに就任した平成10年秋、自分の言動が思わぬ波紋を広げた経験がある。

 当時、神田錦町のビルにあった球団事務所で行われた会見で、「来年の巨人はどうなりますか」と聞かれた原コーチは、当然のようにこう答えたのだ。

「優勝は、必ずします。来年は必ずします。私の中ではむしろ2位以下をどれだけ引き離して勝つかと、そう思ってます」

 このとき、私も含めた約50人の報道陣はどよめいた。他球団にも大きな反響を呼び、広島・達川監督は驚きをあらわにしてこう語っている。

「原も言うたのう。必ず優勝する、じゃけんの。いくらワシでも、必ずとまではよう言わんで」