上の表は1950年から2017年の全試合を対象に、先攻チーム・後攻チームが1回の攻撃で先制点を奪った試合の勝率になります。
ややこしくなりますが、先攻チームの数字はそのまま1回表の得点ごとの勝率になり、後攻チームは先攻チームの1回の表攻撃が無得点だった場合での1回裏の得点ごとの勝率になります。

まず、先攻チームを見て真っ先に気づくのは1回の表が無得点に終わった場合の勝率が40%程度な事。最初の攻撃で得点が取れないと4対6の割合で不利な条件になっていると思う野球ファンは少ないのではないでしょうか。

1得点を取った場合の勝率は53.69%になっています。これも微妙な数字ですよね。
先行チームが1回表に1得点を先制したら有利になると言うよりも、不利な条件を互角に戻したと言えそうです。(少しは有利ですが)

2得点ならば勝率64%、3得点なら75%とここまでくれば明らかな差があり有利と言えるでしょうね。



続いて、後攻チームの数字を確認。1回の裏が0得点つまり1回表裏が終了した時点で0対0の同点で合った場合は勝率53.25%。
これは先行チームが1点先制した時の勝率と近い数字。ここからも野球と言うゲームは後攻チームが有利であるという点が垣間見える所ですね。

当然得点を奪えば有利を拡大する事になり、1得点66%、2得点76%、3得点83%と圧倒的な有利を築く事になります。



以上から先攻チームは初回の攻撃を無得点で終われば大幅に不利。1得点で互角、2点以上奪えれば有利。

後攻チームは1得点でも先制点が奪えれば有利になると言えそうです。



ここまではNPBの長い歴史での話でした。1950年なんて大昔と今の野球を同列に語って良い訳が無い!と言うご意見の方もいらっしゃいませんか?