片岡ヘッド兼打撃コーチ 小園&三好を一人前に!右打ち完全習得へ

 広島・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(50)が24日、
今シーズン台頭した小園、三好らレギュラー候補を
一人前にすると誓った。飛躍への重要ポイントは、
勝負どころで得点につながる「右打ち」の完全習得。
金本カープ1年目の新参謀が、変わらぬ熱血指導で成長を促していく。

 片岡ヘッド兼打撃コーチの視線の先には、一心不乱に
振り込む2人の若鯉がいた。小園と三好だ。
秋季練習初日の個別練習で早速、片岡流の特打が行われた。

 「ライバルという意味で、そういうふうに打たしてね。
競争意識というか、ライバルに対してのレベルアップと
いうのもあるので」し烈な生存競争が互いの成長を生む。
「なんとか一人前にしていきたいと思います」。
競争意識をあおるようなメニュー設定は、若鯉の成長を
願う強い気持ちがあるからこそだ。

 今後の方針として「右打ち」の徹底を一つのテーマに挙げた。
シーズン中を通して感じた必要不可欠な部分。小園と三好は
この日のフリー打撃、特打と逆方向に飛ばすスイングを反復した。
一発が持ち味の小園は214スイング中、柵越え0本。
片岡コーチはその姿をじっと見つめていた。

 「今シーズン、セカンドゴロというのがあまりなかったと思う。
打てるような形、そういう知恵も技術になってくると思うから」

 勝つためには進塁打を打つ技術も必要で、それが打撃力向上にも
結びつく。小園は「しっかり取り組みたい」と気合を入れ、
三好も「いろいろ試していきたい」と力強く語った。

 片岡コーチは、今季からヘッドコーチ兼打撃コーチとしてチームの
根幹を支える。「経験がある高さん、東出さんがおられますので。
そういう方の力も借りながらね」。信頼する仲間と共に、
チーム強化に全力を注ぐ。目指すは、日本一だ。