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 この日の背番号「3」は1本だけでは終わらなかった。四回の第2打席でも内角の
直球を引っ張り、左前へ。得点にこそ結びつかなかったが、昨季15勝で最多勝&最
高勝率でセ・リーグ2冠に輝いた大瀬良から今季初マルチをマークした。「1本より、
2本、3本(打てるの)が理想なんですけど、大事なところでの1本も大切なので、
そういうところでしっかり打てるように」と気を引き締めた。

 大山の活躍に矢野監督は「明日から頑張っていってほしい。そういう(きっかけの)
日にしてもらえると心強いけどね」と評価。4番としての役割を果たせず、苦悩の日
々が続いていたが、起用し続けてくれる虎将への恩返しにもなった。

 連敗脱出も開幕7試合連続3得点以下で球団ワーストに並んだ。それでも大山のバ
ットが目覚めたことは何よりの収穫。

 「明日は明日でまた0から始まるので。しっかりやっていきたい」

 4番の逆襲はこれからだ。 (織原祥平)