第1クール最終日となったさる5日にこんなことがあったという。

練習中に突然、原監督が小林誠司(29)をベンチ裏に呼び出すと、サンマリンスタジアムの室内ブルペンでマンツーマンの打撃指導。
途中、「誠司、君は練習では悪いところが一つもない。非の打ちどころがないのに、でも、試合でなかなか結果が出ない。
なぜか。それをよく考えて練習しなさい」などと声をかけ、熱心に打撃をチェックしたというのだ。

他球団スコアラーがこう言った。

「原監督もやっぱり、小林のあの肩は捨てがたいんだと思う。3日に行われた紅白戦で、いきなり3度も盗塁阻止する鉄砲肩を見せた。
リードに関してもいろいろと言われはするものの、菅野や山口といった先発ローテの中心投手からの信頼は厚い。
炭谷にはプロ14年目の経験があるけど、打撃は非力で小林と大差ありません。
実際、このキャンプで見ても炭谷の打撃はノーマークでいいかなという感じ。
だったら、3年連続セ盗塁阻止率1位の『鬼肩』という絶対的な武器がある小林の方が上でしょう。
原監督も考えを改めたんじゃないですかね」

キャンプを取材した評論家の山崎裕之氏もこう言う。

「原監督と話をすると、『正捕手は競争』とは言っていた。しかし、その口ぶりからは、小林を正捕手の最右翼に考えていると感じました。
炭谷を西武でのデビュー時代から見ていますが、リードに関して私はあまり評価できない。外角中心の安全型で、打者から見て嫌らしさがないのです。
打撃力や衰えの目立つ肩を考えても、3番手扱いだった昨年の西武と同様、巨人でも小林のサブになるのではないか。それなら、炭谷の経験を生かせると思います」
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