https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190112-00010003-baseballc-base
エンゼルス、現本拠地リース契約を1年延長 “移転”か“残留”か――選択猶予延びるも問題山積

 大谷翔平投手が所属するロサンゼルス・エンゼルスが、本拠地球場エンゼル・スタジアムの現リース契約を1年延長して、2020年末までとすることをアナハイム市と合意したと現地大手紙ロサンゼルス・タイムスが10日(日本時間11日)に報じた。

>昨年10月、エンゼルスは2029年まで自動更新となっていたエンゼル・スタジアムとのリース契約を解除し、2019年シーズン終了後には新たなリース契約を結び直すか、もしくは新球場への移転を選択することになっていた。
今回の契約延長はその選択までの猶予期間が1年間だけ延びたことを意味し、エンゼルス側とアナハイム市側双方にメリットがあると見られている。

>モレノ氏がオーナーになった2003年以来、エンゼルスはニューヨーク・ヤンキースと並び、年間300万枚以上の入場チケットを販売したメジャーリーグでも屈指の人気球団となった。
だが、ここ数年は同地域内にあるロサンゼルス・ドジャーズより1試合平均で1万人近く入場者数を下回り続けている。
大谷が加入して大きな話題を呼んだ2018年も、エンゼル・スタジアムの1試合平均入場者数は3万7277人で前年とほぼ変わらず、最大収容人数4万5477人の約82%に留まっている。

新球場へ移転する場合の選択肢として、エンゼルスはアナハイムからさほど離れていないロサンゼルス、アーバイン、タスティンなどの近郊の都市を挙げている。50年以上に渡って築き上げた地元ファン層という強味を手放すわけにはいかないのだ。

 モレノ氏と会談を行ったシドゥ氏は、昨年12月に就任したばかりの新市長。
前任者のトム・テイト市長に比べると、エンゼルスへの再開発投資に積極的だと見られているが、新球場の建設には3年以上の年月と700億円以上の開発費用がかかると予想され、どの自治体にとっても納税者からの支持を得ることは容易ではない。