甲子園の鳴り物応援、再考しては?/山田久志
[2019年1月20日8時53分 ]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901200000107.html

 このオフは「メジャー三昧」でした。昨年末から過ごしたハワイでは、地元ローカ
ルテレビ局が毎日、昨季のドジャース戦を放送していた。のんびりと過ごしたつもり
ですが、結局は野球漬けです(笑い)。

 ドジャース戦の全試合をたっぷりと見ました。マエケン(前田健)の好投も、大谷
の本塁打シーンも。ドジャースがレッドソックスとのワールドシリーズで史上最長7時
間20分の末、サヨナラ勝ちした試合も見応えがありました。

 日米の違いを感じたのは、スタンドの応援です。日本の球場では笛、カネ、太鼓、
トランペットなどで統制がとられ、一斉にファンが拍子合わせをするというスタイル
です。

 メジャーの応援に鳴り物はありません。ゲームのなかで、チャンス、ピンチを迎え
ると、ファンから手拍子、指笛、足踏み…、それが自然発生的に起きるのです。日本
とは全く異なる雰囲気に包まれます。

 なにも日本のしきたりにケチをつけるつもりはない。「ベースボール」と「野球」
の違いといってしまえばそれまでです。でも、日本の応援からは、どうしても“お祭り
騒ぎ”のイメージを色濃く感じる。