浅村楽天獲得に天国から「やりよるな」/星野仙一氏

当時の星野は機嫌が良かった。楽天で迎えた最初のオフ、貧打解消への打開策を求められていた。田代富雄と大久保博元。実績ある指導者を同時に呼び、フレームを固めることに成功した。「ウチの選手は振る力がない。強く振れる選手を育てなくてはいけない。
FAで選手が選んでくれるような歴史もない。まず自前だ。魅力あるチームにしなくちゃな」。朝食を食べ、たばこを吸い、散歩をしながら、同じ話を繰り返した。

必ず引き合いに出した名前がある。「西武の浅村を見ろよ。むちゃくちゃ振れる。体も心も強くないと、全部の球にフルスイングできない」。
初めてのパ・リーグ。選手名鑑を手に試合前のフリー打撃を見て、名前を覚えるのに必死だった。「あれ、誰だ。大阪桐蔭か」と最初に目を付けたのが当時20歳、駆け出しの浅村。気になる選手になった。

浅村の移籍が決まり、古参の楽天幹部は「天国の星野さんが喜んでくれると思います」としみじみ言った。うまそうにたばこを吸いながら「やりよるな」と笑っているに違いない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181222-00424587-nksports-base